こんにちは、育児休暇を長期取得中の男性育児ブロガーDAIです。先週からブログを始め、文才がないので文章を書くだけでも大変ですが、それ以外の編集なども難しいんですね。日々勉強しながら更新スピードを上げて、1週間に3記事を目標に頑張ります。
さて、育児ブログをさらっと始めましたが、実は簡単に妊娠できたわけではありません。今回は妊娠までのことにフォーカスを当てて、同じ症状で悩んでいる夫婦の方の励みになればと思い、記事にしました。
妻の職場と私の職場が遠いため、入籍後に妻は仕事を辞め、入籍3ヶ月後に同棲をスタートしました。同棲後は挙式をどのような形であげるか、出産はいつ頃が良いか、など色々と決めることが多く、何から手をつけたら良いかお互いナーバスになってました。妻は環境に慣れるまでは仕事をせずに過ごすことにしました。
少しずつ環境にも慣れた頃、妻は以前から”生理がダラダラ続く”、”生理で痛いときもあれば、痛くない時もある”など生理不順に悩まされており、妊娠に不安を感じていたため、近くの産婦人科で診てもらうことにしました。
私は仕事中だったので、ラインで診察の結果を、”多嚢胞性卵巣症候群だったみたい”と聞きました。その文字を見た瞬間、ん?なんか難しい漢字が並んでるけど大丈夫?難病?と心配したのを覚えています。この”多嚢胞性卵巣症候群”とは一体何なのか、自然妊娠は可能かなどを話していきたいと思います。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS ; polycystic ovary syndrome)とは
多嚢胞性卵巣症候群
月経不順で悩まされている方は多くいると思いのではないでしょうか。私の妻は、排卵が起こらないまま予想より長く、あるいは短い期間で次の月経を迎えてしまう無排卵月経という症状が多く見られ、以前から悩んでいました。そのため、妻は「妊娠なかなかできないのでは」と不安に思い、産婦人科で診てもらい、先ほど書いた通り、”多嚢胞性卵巣症候群”と診断されました。
多嚢胞性卵巣症候群は、原因がはっきり解明されていない排卵障害の原因の一つで、卵巣で男性ホルモンがたくさん作られてしまうせいで月経異常や卵胞の発育に時間がかかり、排卵が起こりにくくなる症状があることを言います。
多嚢胞性卵巣症候群は、病気というよりも体質の一つと捉えた方が適切と言われており、婦人科系疾患の中でも最も患者数の多い症状の一つと言われています。実際、生殖年齢女性の約1割が”多嚢胞性卵巣症候群”であると報告されており、不妊原因の1〜2割を占めており、稀な疾患ではありません。
主な症状
排卵がうまく行われないために月経周期が延長したり、無月経になったり、妊娠しにくくなります。
男性ホルモン値の上昇により、多毛、ニキビなど男性化現象が現れることもあります。
卵は卵胞という袋の中に入っており、通常の排卵では卵胞の表面が破れ、中から卵子が放出されます。一方、多嚢胞性卵巣症候群の場合、卵胞が硬くなり、卵子がなかなか放出されず、排卵が困難になります。卵巣内には排卵されなかった卵胞がたくさん滞留することで多嚢胞化し、多嚢胞性卵巣という状態になります。
多嚢胞化した多数の小さな卵胞は排卵するぐらいまで発育することが少なく、その結果、全く排卵しなかったり、長い期間排卵することがあり、不妊の原因になると言われています。
多嚢胞性卵巣症候群で妊娠・出産した芸能人
釈由美子さん
神戸蘭子さん
矢沢心さん
山本モナさん
吉田明世さん
多嚢胞性卵巣症候群と診断されてから、ネット等で情報収集していると多嚢胞性卵巣症候群と診断されながらも妊娠・出産されている人がたくさんいることがわかりました。上記はその一部の芸能人の方達です。それぞれの方の体験談を見ると、診断された後に妊娠・出産の目標のために改善する努力しているをしていることがわかりました。妻もこれらの方の経験談を励みに、妊娠のために症状改善など早期に対応しました。
多嚢胞性卵巣症候群発覚後に妊娠のために取り組んだこと
体質改善・基礎体温確認
体質改善のポイントとして、体温を上げることを目指しました。具体的には、赤ちゃんの体温が37.3-37.5度のため、女性の周期の高温期にこのくらいの体温を目指し、受精卵の着床をしやすくする努力をしました。診断後、基礎体温をつけてました。数値で定量的にわかるので、基礎体温つけることをお勧めします。
取り組みとしては大きく、下記3点を実施しました。
- 早寝早起き(23時までに就寝)
- 睡眠時間の確保(6-8時間以上睡眠)
- 食生活改善(毎日3食、飲食はなるべく決まった時間に20時以降はNG)
サプリメント摂取
診断された日にネットで効きそうな葉酸、鉄分、ビタミン剤などのサプリメントを購入してました。サプリメント摂取に関しては、産婦人科の先生に相談して、ビタミンD濃度など測定してから測定すると効果的だと思います。重要と思われるサプリメントをピックアップしたので、少しだけ紹介します。
ビタミンD
ビタミンDの効用として、受精卵が着床し胎盤を形成するのをコントロールする機能があり、ビタミンDが不足すると着床しにくくなり、胎盤形成が不十分になるという報告がされています。
一般には、体の外から食事や日に浴びることによって取り込まれたビタミンD2、ビタミンD3が肝臓や腎臓で活性型のビタミンDになり、腸でカルシウムの吸収に関わる機能を発揮しています。肝臓や腎臓だけでなく、この機能活性化に関わる酵素は、子宮の内膜や妊娠中の絨毛や脱落膜(胎盤を形成する組織)にも存在することが判明しました。このビタミンDは、免疫系などを動かして、絨毛が発育し子宮内膜に浸潤していくのを促進するそうです。
実際に多嚢胞卵巣症候群を発症している方は、血中のビタミンDの濃度が低いと言われています。さらに、体外受精の治療を行っても、血中のビタミンDが十分高い人のほうが、足りない人に比較して、臨床妊娠率が高いという報告もあります。このことから、妊娠するためにも血中のビタミンD濃度が高いことが大切であることがわかります。
我々の体にあるビタミンDは食物から摂取する場合と日光に浴びることにより、皮膚で産生されている場合の2つのルートから成り立っています。しかし、食物から摂取されるビタミンDは、人工的に補充した食品でないと十分な量の摂取量は期待できません。そのため、日光を浴びて皮膚でビタミンDを作ることが大切なのですが、最近、日光に浴びる機会を避ける傾向が強くなってきており、さらに日焼けどめクリームの使用によっても、ビタミンDの自己生産の機会が少なくなっています。
上記の通り、ビタミンDは妊娠・出産・育児にはとても大切な成分ですので、サプリメントで必要十分な量を補充することを心がけると良いでしょう。
葉酸
DNAの合成を助ける働きがあり、胎児の神経管の正常な発育を促すためには、妊婦の葉酸摂取が必要不可欠です。1日400μgの葉酸を摂取することで、二分脊椎や無脳症などの神経閉鎖障害(胎児奇形)のリスクを、大幅に低下させることが確認されています。
またビタミンB12は、葉酸を活性化する働きがあるので、一緒に摂取するのがオススメです。
鉄分
鉄は不足すると貧血につながります。妊娠中は胎児への鉄の需要が高まり特に貧血になりやすく、妊娠前より食品から摂取する必要があります。吸収を良くするためにビタミンCと同時に摂取すると良いです。
子宝祈祷:市比賣神社
多嚢胞性卵巣症候群と診断された週末に、特に子宝・安産にご利益がある京都でも有名な市比賣神社に子宝祈祷しにいきました。
市比賣神社は、女神様が集まった神社として有名な五柱の神様が祀られていて、「女性すべての願い事を叶えてくれる」と言われており、全国から女性の参拝が絶えないようです。立地はあまり良くなく、わかりにくいところにありますが、下の写真は私が行った時の写真ですが、参拝時間ギリギリだったのですが、数人女性がいました。
精液検査
不妊症の原因は女性だけにあるとは限りません。近年は男性不妊が注目されており、男性に原因があるのが約4分の1、双方に原因があるのが約4分の1、合わせておよそ半分は男性側にも原因があるとされています。そのため、妊娠を予定している方は男性も実施する必要があります。私も産婦人科で精液検査をしました。
WHO(世界保健機構)の精液検査正常値(2021年)は、精液量1.4ml以上、精子濃度1600万/ml以上、運動率42%以上、正常形態率4%以上とみなしています。
検査の結果、正常で安心しました。この検査を受けるまでに私も妊活のためのサプリメントを摂取していたので、それも良い結果に繋がったのかなと思います。また、普段からランニングをしたり適度な運動もして、以前から健康に気を使ってました。
排卵誘発剤
産婦人科に通院して半年経過したぐらいで医師との相談の上、高度な不妊治療を行うのではなく、 医師から排卵誘発剤を処方してもらい、それを飲みながらタイミング法にトライしました。
結果的には、誘発剤を使用開始してすぐに妊娠することができました。妊娠発覚のことはまた次の記事で書きます。
まとめ
多嚢胞性卵巣症候群は、珍しい疾患ではなく約1割の方が発症していると言われており、有名人の方でも発症しながら、妊娠・出産をしてる方はたくさんいました。
多嚢胞性卵巣症候群のことを調べることで、排卵時期が読みにくいなど妊娠しにくい体質ではありますが、焦らずうまく向き合うことで自然妊娠できることもわかりました。
妻は基礎体温をつけながらサプリメント摂取で体質改善することを基本として、誘発剤を効果的に使えたため、妊娠につなげることができました。